環境とマナー
環境やマナーに関する問題の多くは、マンションだけではなく地域全体の問題である方が多いのだが、マンションの規模の大きさからマンションが特に問題視される事がある。
- 上階からの騒音は床スラブが厚いほど、また直張りよりも二重床のほうが軽減される。ただし配管などを通して音が漏れてくる場合もある。解決策といえるものとしては床や壁を厚くしたり、防音効果のある絨毯などをはさむことが考えられるが、これらが難しい場合は当事者間の話し合いや建替え以外に有効な解決方法はない。
- 人口の増減
- 増加
- 数ヘクタールの面積に、場合によっては一気に数千人が転居してくるため、人口密度が一気に増加しこれによって地域の環境が悪化することがある。例えば人口増に伴い上水道の使用量が増えることが予想されるが、十分な水源がない地域では地方自治体が水道供給を拒否し、訴訟問題になった末に自治体側の主張が裁判で認められた例もある。
- 他には、場当たり的なマンション建設により子供の数が急増し、小学校等の施設の許容量を超えるといった問題も発生する[2]。
- 減少
- 人口減少と高齢化が進む状態では、マンション住民の高齢化、死亡により空室が増加し、維持費の調達が困難になった荒廃マンションが増加する。高齢化による荒廃マンションの増加を経験したイギリスは、高層マンションの建設を禁止するとともに、荒廃し、スラムとなったマンションを税金で取り壊している。日本は急速な高齢化が進んでいるものの、他国のこういった事例に気づく動きがないことを、藻谷浩介が指摘している。[3]。
- 渋滞
- 人の往来だけでなく朝夕に自家用車が殺到するため渋滞を引き起こし、近隣まで交通に影響を与える場合がある。接触事故や排気ガスによる大気汚染も深刻化する。
- ゴミ
- マンション内にゴミ置き場がある場合は回収日以外にもゴミを置くために、異臭やカラスなどが寄ってくる問題がある。またゴミ置き場が道路に接していないような場合では、地方自治体によっては回収しないなどの問題もある。
- 下水道と直結するディスポーザー(生ゴミ処理機)を建設当初から備え付けるマンションも増えている。このため下水道への負荷が高まっている地域があり、一般的に、ディスポーザーは排水処理設備とセットで用いられる。
- 駐輪・駐車
- マンションの周囲は自転車やバイクの違法駐輪が多い場合がある。特にマンションの規模に比して十分な駐輪スペースを持たない賃貸マンションに多く見られる。また居住者ではなく来訪者による放置駐車もよく見られる。
- 駐輪・駐車スペースが不足しているマンションは住宅が密集した市街地などで多く見られる。このための解決策として、マンション住民によるカーシェアリングや自転車の共有などがある。
- また、都心部においては生活環境の変化に伴い、空き駐車場が増加しているマンションもある。特に、分譲マンションでは全戸分の駐車場がある事を付加価値として販売した物件も多く、駐車場の駐車場管理費又は利用料が確保できず、修繕計画等の見直を迫られるなど管理組合運営に影響が出ている。
- 公共施設の不足
- マンション建設による新規転入児童数対して、特に学校の収容規模が不足することがある。こうした場合、文部科学省による規制で学校等の施設は簡単に増改築できないため、増加した生徒をどう受け入れるかについて深刻な問題が起きることがある。
- 電波障害
- 中高層のコンクリート建築により、テレビや携帯電話の電波障害が発生することが多い。影響が大きい場合は周辺の住民に対しケーブルテレビ等により再送信の補償を行う。
- 情報通信
- FTTHなどの高速通信を住民が利用する際には共益部分の許可申請を行い、管理組合の承認を取る必要がある。このため新規にブロードバンド回線を導入することが困難であることが多い。5階位までの低層マンションにおいては、区分所有者が独自に光回線を引く事が出来る場合もある。